ニュードコットン製品について

はじめに:最初に描いたイメージ

最初の企画書を書きながら、
未来の平塚で作られているかもしれないTシャツの姿を想像していた。

コンセプトははっきりしている。
「こどもが着られる、世界いち安心な国産Tシャツ」

ぼく自身がアトピー性皮膚炎の当事者でもある。
我が子たちも肌の不調と毎日向き合っている。
だからこそ、皮膚疾患や肌の調子に悩むすべての人たちが、
ほんとうに安心して毎日着られるものを届けたい。

コットンだけでなく服のこともろくに知らないので、
色々調べながらポイントになりそうなことを書き出していく。

まず、素材は有機栽培のコットン100%。
漂白も染色もしない、生成りのままの無地。
肌への刺激をなるべく抑えるために、脇下に縫い目のない“丸胴”で。
縫製の糸まで天然素材にこだわったら安心だ!
サイズ展開は、子どももおとなも着られるように。
デザインは、いつの時代でも似合う飽きのこない普遍的なシルエットにしよう。

どんなにいい素材を使って、工夫をこらしても
着てもらえなければ意味がない。
だから、価格のこともとても大事でした。

そして、
このTシャツを作る工程そのものが誰かの仕事になってほしい。
たとえば、地元企業に製造業務を委託する。
綿花畑の綿摘みは学生に人気のアルバイトの一つになったら素敵だ。
就労支援を必要とする人たちにも力を貸してもらえたらいいな。

誰もが誇りをもって関われるような嘘のないものづくりが、
地域の経済を支えるエコシステムになっていく。
「きっと、びっくりさせてやろう!」
そんなクリエイティブマインドに満ちた人々のいとなみが浮かぶ。

Tシャツの完成イメージとそこに広がる未来の風景を描きあげると、
それを、僕らがこれから見届けに行く産業の“青写真”にしました。

「綿花の栽培から服の縫製まで
一つの製品が完成するまでの全工程が
たった1日のバスツアーで社会見学できる」

本当にそんな町があったら、ちょっと愉快だ。

第二回の更新は、当初描いたイメージのこと。
長い前段になりましたが、やなぎの語りはここまで。

次回からは
ニュードのTシャツの魅力とこだわりを
つぶさにご紹介するパートが始まります。
どうぞお楽しみに。

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