ニュードのTシャツ(original)には、2つのタグがついています。
ひとつはブランドロゴの「ネームタグ」。
もうひとつは、洗濯方法や製造者情報などを示す「洗濯タグ」です。
ネームタグは、Tシャツの裾の外側にちょこんと縫い付けました。
生地には丈夫なポリエステルを使っていますが、
これはブランドカラーである空色を美しく表現し、
刺繍ロゴをくっきり見せるためです。
外側につけることで、肌には直接触れないようにしています。

そしてもうひとつのタグ、洗濯タグ。
これは法律で表示が義務づけられている重要な情報ですが、
つける場所によっては肌トラブルの原因になります。
一般的には、シャツの内側、左脇の縫い目に縫い付けるのが定番。
でもそれは、肌が敏感な人にとっては
“毎日ちくちく痛む場所”にもなってしまいかねません。

実際、皮膚科の先生にサンプルを見てもらった際も、
真っ先に「ここにタグがつけられていないか」を確認され、
絶対に妥協したくないこだわりポイントになりました。
そんな中、代わりの方法として検討したのは
Tシャツの生地に直接印字するというアイデア。
実際、大手メーカーのオーガニックコットン製品でも
その方式が採用されていたのですが、
調べてみると「印字に使われているインクでかぶれた」
という口コミも多く見つかりました。
肌に直接触れても安心な天然由来のインクも探しましたが、
それだと“何度洗濯しても消えない”というわけにはいきません。
さらに“天然だからといっても刺激がないとは限らない”という現実も…。
そんな行き詰まりを感じていた頃、
インスタグラムで応援してくれていたフォロワーさんから
「胸にポケットをつけて、その内側にタグを縫い付けたら?」
というアイデアをいただきました。
すでに最終サンプルが完成していた段階でしたが、
この声に勇気をもらって仕様変更を決断。
アバンティさんに無理を言って、再度の試作に臨みました。

こうしてついに、
自信を持って「妥協せずこだわり抜いた」と言える
Tシャツが完成したのでした。
フォロワーさんからいただいた目から鱗のアイデアに、
「よくそんなこと思いつきましたね」とアバンティさんが驚かれていたのが印象的な一件でした。
次回からは耐久性についてのお話が始まります。
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