会場をさがせ:1 【綿で紡ぐメロディ 冒険譚】

企画【綿で紡ぐメロディ】の実施が決まった時、
3つの役割ごとに決めた班の中から、
じぶんラボのメンバー(以下、ラボメン)はそれぞれ
自分が担当したい班を選択しました。

今日はその中で『段取り』を選んだメンバーの冒険の一幕をご紹介します。

夏休みが始まったばかりのよく晴れた日曜日、
ラボメンは市民活動センターに集まって
それぞれの担当する役割に励んでいた。

段取り班
段取り班

こみてつさんに、出演依頼のメール送りました!

段取り班から、ミッション完了の声が挙がった。
初めての、プロの演奏家への出演依頼。
挨拶と、要件と、日程や、出演条件。
メールの文面は、同じ班のメンバーと話し合って決めた。

メールを送信したら、
あとはこみてつさんがOKしてくれるのを信じて待つしかない。
でもメールの返信を待つあいだ、ゆっくりもしているわけにもいかない。
早速次の段取りに移る。

さて、段取り班の担う役割は多岐にわたる。

・出演者への出演依頼
・会場の選定・予約手配
・当日のタイムスケジュール決め
・イベント告知
などなど

今回のイベント実施に必要な段取りは、すべて彼らにかかっているのだ。

さきほど出演者への出演依頼メールを送ったので、
次に手をつけるのは、会場の選定・予約手配。

やなぎ
やなぎ

じゃあ、一緒に検討してみようか!

覗き込んだパソコンの画面に、
いくつかの会場の候補が書き出されていく。

・学校の体育館ステージ
・総合公園の野外ステージ
・ひらしんホール
・×××
・×××

最初の3つはすぐにピンときた。
それから、初めて聞く音楽スタジオの名前もその後に並んだ。

「ほかに、どこか知ってるところある?」

『演奏発表ができる会場』なんて、今まで意識したこともなかった。
少し考えてみたがひとつも思いつかない。
段取り班は揃って首を横に振った。

では。ということで、
候補案ひとつひとつの『いいところ』/『もうひとつなところ』を検証してみる。

「学校なら、友達を呼びやすいよね」
「でも日曜に部外者を学校に入れるのって、先生にも協力してもらわないと」
「野外ステージならたくさん呼べる」
「でも雨が降ったらどうしよう」
「やっぱり音楽スタジオが設備が揃っていていいのかな」
「でも、そこ駐車場がないんだよね」

こうして考えてみると、
全ての条件が揃っている会場はなかなか見つからない。

比較検討してみた中で、
お客さんがたくさん入れて、しかもアクセスもいい。
そんな理由で最有力候補となったのは『ひらしんホール』だった。

段取り班
段取り班

ひらしんホールでできたらいいよね!
新しいし、みんな来やすいし。

具体的に会場を思い浮かべてみると、
一気にイメージが湧いてくる。

候補が絞れたら、次は空室確認だ!
ひらしんホールのサイトを開くと、
問い合わせフォームや電話番号が見つかった。
そのとき誰かがつぶやいた。

「ひらしんホールって、すぐそこだよね」

そうだ、市民活動センターからひらしんホールはすぐ近く。
歩いて1分の距離だった。

段取り班
段取り班

それなら、行って聞いちゃう?

糸撚りや弓作りに励むラボメンに一言伝えてから、
段取り班は一路、ひらしんホールへ向かうことにした。

【綿で紡ぐメロディ 冒険譚】
会場をさがせ:1 おわり

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